ゆきだまを転がしながら広場を駆け抜けていると、懐かしいお顔がそこに。
グレースさんじゃないですか!!
ちょうお久しぶり!!
ほうほう、ブティックとな。
しかも視察とな？
うちの商店街には、なんかゴミ箱が置いてある空きスペースがあるけど
そこでもいいのかな？
と、どちらかというと村長置いてきぼりな感じでグレースさんのお話がつづき
なにをするってファッションチェックをされるらしい。
イカンよ、最近ジャージばっか着てるし、あんま手元に服なんか無いよ。
てことで安易な『オールドファッション』。
ツタンカーメンだよ、古いよ。
いざ。
グレースさん、ファッションチェクお願いしまーす！
え、そうなの？
なんかどうも理解していなかったけれども、こんな一部だけの
話じゃなくて、全身含めて評価対象らしい。
ので
下駄を履いた。
すみませんがグレースさん、再チェックお願いします。
……で、この結果また同じく論外だったので
今度はさらに靴下を脱いで……
どうにかこうにかギリギリの合格をいただいた。
はーやれやれ。
しかしこれですぐにグレースさんのお店がやってくるわけではなくて
視察の一環ってだけなのですね。
で、同じようにこの人、ハルもファッションチェックを受けるよ。
出題されたテーマは『ロック』だったので、海賊ファッションに身を包み……
って居ない!!
村で代表の一人がファッションチェックを受けて合格したら
その時点でグレースさんは帰ってしまうのね。
どっちかっていうと、ハルの方が自信あったのに!!
という云い訳。
